こんにちは。
一人社長をやりつつ、あと2か月半で出産のワーママぼん(@bonchan_mile)です。
ツイッターをしていても「脱サラ・フリーランス」が本当に流行っているなあと感じますね。
特に「働き方改革」が話題になってからは「自由に働くことを良し」とする風潮が強くなったなあと思います。
男性だけに限らず女性の起業者も増えました。
私は「異業種交流会」へ行くことも多いのですが「参加者が女性ばかり」という事も少なくありません。
フリーランス・経営者・自営業と聞くと、一見自由に見えて育児と両立しやすいのでは?と思いますよね。
実際に自分の裁量で働けるので、休みたい時に休めますし一部その通りです。
でも当然デメリットも・・・
「企業の用にしっかりとした福利厚生産休・育休がない」
「そもそも仕事を変わってくれる人がいない」
「長期に休めばお客様に迷惑がかかり信用も減る」
「休めば休むほど売り上げもなくなり、経費は必要なまま」
フリーランス・企業家の場合多くが20代後半から40代と、妊娠出産、子育ての時期とかぶってしまい「いつかは・・・そのうち・・・」と考えている間に数年経ってしまうかもしれません。
36歳で二人目を妊娠した私が感じるのは「一人目より体力的にキツイ」ということです。
良く言われる事ですが、本当でした。
色々な不安が頭をよぎって、妊娠する覚悟ができない・二人目に悩んでいる場合、一体いつのタイミングで、どんな準備をすればいいのでしょうか?
Contents
働き方を少し変えて行く妊娠出産への覚悟は80%ぐらい
私は経営者ですが従業員はいません。完全に一人で仕事をしています。
ネットで稼ぐとかそんな器用なことをしているわけでもなくほぼ「お客さんの所へ足で通ってお仕事を頂く」仕事なんです。
私も2人目について悩んでいました。
一番の不安は「万が一長期入院をして、お客様に迷惑をかけること」です。
長年続けてきたお客様からの信頼を失わないか、せっかく新規顧客になっていただいた方の期待に応えられなくなるのではないかって、モヤモヤ。
でも「2人目がなんとなく欲しいなあ。一人っ子で寂しくないだろうか・・・こんなに少子化なのに自分が産まなくていいのか??」って考えてた私。
日本の未来まで心配する始末です。
周りから「二人目ができた~。」「二人目のため頑張ってる!」こんな言葉を聞くたびにドキッとしてました。
でも一人目を産んで3年目ぐらいまでは「仕事と子育ての両立」にいっぱいいっぱいで、二人目を産む想像もできなかったんですよね。
ある時、急に「子供に少し手がかからなくなったな」と感じました。
確か3歳のお誕生日を過ぎた頃だと思います。
仕事も安定してるし貯蓄も増えてきたし、急に「二人目がんばれるかも・・・しれない」と思ったのです。
そこからは早かった。
避妊するのやめたらあっという間に妊娠しました。
実際に妊娠してみると「つわり」の辛さや「眠気づわり」の凄さに日々奮闘していましたが、切迫早産になることもなく妊娠8か月までくることができました。
そして妊娠してすぐ「たぶんこのまま働いてたらまずいな」と思った私は少しずつ働き方を変えました。
働き続けながら妊娠・出産する備え
この際売り上げは減ってもいい
妊娠する覚悟をするまでは「売上減るのもな~会計事務所の手前なんかかっこ悪いし・・・。仕事減るかも知れないし・・・」なんて考えていました。
でも「妊娠・出産」するんですよ。
売上なんて減って当然じゃないですか。仕事が減る?減ってもまたそこから頑張ればいいって考えるようにしました。
そもそも仕事を請け負いつつ、子供を産むって凄いことです。
もし仮に仕事がゼロになっても、一度頑張れていたんだからまたやり直せる、とポジティブに思考をチェンジ。
外注を利用する
自分一人で妊娠中に頑張るのはちょっと無理だ、と感じた私は「下請けさんに外注し紹介料をもらう」事に方針を変えました。
今までは自分が請け負った仕事はあくまで「下請け」に出して、お客さんから直接報酬を頂いていたのですが、売上が減ってもいいから外注して紹介料をもらうようにしたんですね。
「お客様取られるかも」って不安もありましたが、今まで信頼関係ができていた事もあってか今の所その様子もありません。
また、単発での仕事はそもそも、次回の仕事に繋がりにくいので、積極的に紹介に出しました。
そして下請けさんには日ごろ「金払い」を良くして(いやらしい意味ではなく)信頼をしっかり得るようにしましょう。
普段こちらが多少の無理でも聞いてあげていると、困ったときに相談にのってくれるものです。
今も「そろそろ赤ちゃん産まれますか?代わりに動きますよ」と言って下さる方が沢山いて本当に心強いです。
そしてこまごまとした、単発の体力仕事は便利屋さんに依頼するなどして短期的にこなしています。
これも普段から利用することで、信頼関係を築いて、万が一病院からでも頼めますしね。
使える限りの社会保証制度を利用する
フリーランスでは難しいのですが、私は法人化しているため厚生年金に加入しています。
産前6週間と産後8週間は産休を取得できます。
と言っても「はーいお休みでーす」と会社を休みに出来るわけがないので、書面上そうなるという事です。
具体的に言うと給料を発生させず、「出産手当金」を貰う予定です。
どうしても実際の無休期間とタイムラグがあるので辛いところですが、産後2か月は最低限の仕事のみこなそうと思っています。
そして夫に1か月の育休を取得してもらい、私の体が動かなければ夫に少し仕事を手伝ってもらう予定でいます。
【育児休業給付】ママだけじゃない・・・パパも産休取得する方法!
あわせて社会保険も「払ったこと」とみなされる「産前産後休業保険料免除制度」を利用し保険料を免除してもらいます。
出産を考えている厚生年金加入の経営者さんは必読です。
これで経費が月に10万以上浮きます。
年金事務所への申請を忘れずに・・・!
フリーランス・自営業の方に至っては保険料の免除制度はありませんので、本当に自力で資金を用意しておく必要があります。
今は「フリーランスでも保険料免除を」という動きがあるようですが、、、と思って調べたら既に施行予定の制度があるようです。
来年4月からはフリーランスの方でも国民年金保険料のみ産前産後は免除になります。これは朗報ですね!
日本年金機構:平成31年4月から国民年金保険料の産前産後期間の免除制度が始まります
金銭的なゆとりを持っておく
妊娠出産期間中に売り上げが激減しても、仕事で必要な経費は変わらず必要です。
事務所の維持・通信費・外注費・保険料・業界への上納金・・・・等々。
どうしても金銭的に備える必要がありますが、私の場合は、3か月「私の給料」と社会保険料を払わなくても良いので経費としてはかなり減らすことができます。
会社としては固定で入ってくる売り上げもあるので、3ヵ月間の事だけを考えるとそんなに大変ではないかもしれません。
ただ3ヵ月経過後から、またすぐに売り上げをあげなければ、会社のお金も枯渇するでしょうね・・・
その場合、自分への給料不払いに備えて、プライベートでも貯蓄を作っておく必要があります。
更に出産でお金がかかるので、ここはかなり余裕をもっておかないと不安です。
これは法人・個人関係なく仕事を請負ながら妊娠出産するための、絶対条件だと思います。
合わせて万が一の切迫早産のため、医療保険等には加入し、最悪個室入院してでも電話やパソコンでの仕事をできるように準備してあります。
2人目は「切迫早産になりやすい」とも聞いていたのでとても不安でした。
妊娠してからでは医療保険に入れないことも多いので、経営者として事前に必ず準備しておきましょう。
それから万が一ですが、出産の結果仕事ができなくなった場合には、不動産収入を充てることができます。
今のところそれだけでは新入社員の給料程度になってしまいますが、就業不能保険の変わりですね。
お客様へ事前の下準備(二人目はまだ?と言われるようになった)
ここは「自分の気持ちを軽く」するためですが、1人目から2.3年経つとお客様から「2人目は?そろそろ欲しいよね」と言われるようになりました。
一般的にマタハラ案件かもしれませんが、私は「このお客さん私が出産で、ちょっと仕事休んでも良いって思ってくれているんだ!」と思えました。
特に「太いお客さん達」から言われるようになり「妊娠してもいいかもしれない」と・・・。
普段から「子供かわいい、子育てもがんばっている」という多少のアピールがあると、二人目も応援してくれるかもしれませんね。
逆に一人目だとこのような露骨な話題はしにくいかもしれませんが、自分から「子供大好き・子供欲しい」アピールをしておくのも手の内だと思います。
特にお客様のお子さんやお孫さんの話題は相手も喜びますし「この人は子供好きなんだな」と感じていただいて、マタハラだろうが「そろそろお子さん欲しいよね?」トークは自分に都合よくとらえちゃいましょう。
クラウド導入・在宅ワーク等
私は自分の会社用のオフィスと自宅があります。妊娠してからは出社する時間が減りました。
週に半分ぐらいはオフィスに通っている感じでしょうか・・・。
そのために「クラウド」を導入して、オフィスのPC・自宅のPC・ノート・スマホ全てで共用のファイルフォルダを作成し、いつでもそこへアクセスして仕事ができるようにしています。
オフィスでは書面ベースの仕事をするときだけ通っている感じですね。
ちなみに OneDriveの「ストレージのみ」であれば50Gで月額249円です。
激安で画像も大量に保存できますので便利ですよ。
1TBでも月額1,274円なので、気軽に利用できます。
この方法で、一気に仕事をする場所を選ばなくなりました。
最後に
「妊娠・出産」は神頼み・・・運次第・・・と言う所もありますので、心配しすぎてもなるようにしかならないと思っています。
ここまで思えるようになるのに私自身かなり時間が必要でした。
時間と共にお客様に迷惑をかけないよう「最低限の備え」が出来たことで、かなり前向きに考えられるようになったと思います。
経営者・フリーランスの女性は下準備をしっかりしつつ「明るい家族計画」をしてくださいね~。
自分でお仕事を頂きつつ、子供を育てられるのは他にない喜びですよ。